降圧剤服用中や肝機能障害の患者と足踏みと手ふり運動

降圧剤を服用している患者や肝機能障害を持っている人には激しい運動が禁じられている場合があります。降圧剤を使用している高血圧患者の中には心不全や狭心症を合併している人がいるため、心臓に大きな負担をかけることが心機能の低下や狭心症の発作のリスクを高めてしまうことになります。また、肝機能障害がある場合にも激しい運動は肝臓に負担をかけることになってしまいます。全く運動しないで安静にするということが良いと考えられていた時代もありましたが、運動をしないことによる筋力の衰えや運動による刺激の欠如が生活習慣病のリスクファクターとなることも判明してきました。これによって高血圧が増悪したり、脂肪肝等のリスクを高めることになってしまうことになるため、降圧剤を服用している心疾患の患者や肝機能障害を持つ患者でも軽い運動をする習慣をつけることが推奨されるようになってきています。
軽い運動として手軽にできるのが足踏みと手ふりです。足踏みと手ふりは誰にでもできる簡単な運動であり、屋内でも屋外でもできるというのが大きな利点です。そんな簡単なものでありながら、全身運動であることから消費カロリーも適度に大きく、有酸素運動として行うことができます。子供から高齢者まで誰でも実践できることから医療現場で教えるにも手軽なものであり、足踏みと手ふりをまずは運動の手始めとして指導をしていくのが良い選択肢の一つです。高血圧治療においては降圧剤の使用前から運動療法を導入するのが一般的であり、その際にもまずは運動習慣を身につけさせる目的で手軽にできる足踏みと手ふりを推奨すると降圧剤の投与を始めなくても血圧が管理できるようになる可能性も高まるでしょう。